どっちもゆずれない

ウィルさんが大好きな
ササミが巻き巻きされたガム。

ガムまでしっかり食べてくれる時もあれば
外に巻き付いたササミだけ食べちゃって
ガムの部分はポイっと放っぽられている時もあります。

ウィルさんの中では
このササミを巻いたガムを食べる時のタイミング
というものがあるらしく、

時々、隠して置いたのを引っ張り出して来て
おもむろに食べ始めたりもします。

お留守番を長くしてもらう時には1本あげて出かけたりもするのですが、
ほとんど、帰って来るまで手付かずのままです。

誰かが帰宅すると安心するのか
急にむしゃむしゃ食べ始めるんですが…
だったら今から晩御飯なのに、とも思いますけれど
ウィルさんにはウィルさんなりの理由があるのでしょう。






今食べているのも
ウィルさんの秘密の隠し場所から持ってきたもの。

でも前に食べた
ガムだけがキレイに残った棒もあるんです。

「じゃあ、ガムだけになった方は捨てちゃうよ」

と言うと



はしっ





と左の前足で押さえています。






ガムはガムで食べるタイミングがあり、
ササミ部分を食べたいタイミングもあるんだけれど
もうガムのとこはいらないっていう意味でもない
ということなのかしら。







食べ進めながら
左右のガムを見比べ





また食べる。








ダックスなので
顔が長くて
つまりは口も長いといいますか、大きいといいますか。

ガムを食べている時は
奥歯の方で噛んでいるので
まるでオオカミさんの顔のように
キバをむきーっとだしながら
夢中になって食べています。
ちょっと怖いお顔になるのよね。






赤ずきんちゃんの物語
「おばあさんのお口は、どうしてそんなに大きいの？」
「それはね、お前を食べるためさー、がうがうがうがう～」

みたいな、オオカミの口。

最終的に今回も
ササミの部分だけを綺麗にはぎとるようにして食べ終え、

でもやっぱり
左右の手それぞれで
食べ残したガムをがっちり抑えております。





「ガム、後で食べるもん」



「いらないんじゃないからね」