『またね』

今日はほんとにほんとに不思議な体験しました

この感覚が消えないうちにブログに残そうかなと思います



まぁいつも通りダラダラとゆるい日常を過ごしていまして
今日もいつも通りジャンプとヤンマガ立ち読みして
かるーく飲みにでもいこうかななんて歩いてたら


『けんごちゃん！！！！』


って呼び止められました。
もちろん俺はしょうごちゃんやから
俺のことじゃないのは分かってたんやけど
ものすごい大声やったから振り向いたんです
したら、多分足が悪いんやと思うけどおばあちゃんが歩きにくそうに俺んとこまできて
『けんごちゃん大きくなったねー』って泣き崩れてきたんです。

突然過ぎてわけわからんし
周りの人にめっちゃ見られるし

えっ？えっ！？

ってなってテンパってたら
後ろから息子さんがきて
っていうても50くらいのおじさんやねんけど、おばあちゃんを俺から引っ剥がすように起こしはったんです

なにやらおばあちゃんは認知症らしくて
俺ぐらいの歳の人みたら
とにかくけんごちゃんって言ってるらしいんです。
最近それがひどくなったみたいで今から施設？老人センター？みたいなとこに連れていくとこだったそうです。

多分その息子さんからしたらいつもの事やから淡々とその事説明して

ご迷惑お掛けしました

って。

なんかその作業的な言葉がすごい嫌で
てか何よりまだテンパってて全然話し理解してなくて
ただ連れてかれるおばあちゃん見てたら

おばあちゃん！

って言ってた。
俺も自分で何言うてんねんって思ったし
さらにテンパったけど、気付いたら
呼び止めてた。

そっからはあんまよく覚えてないんやけど

おばあちゃんと少し話しました。
もちろん俺はけんごじゃないし
ほとんど何言ってるかわからんかったから
ただ、うんうんって聞くことしかできなかったけど、おばあちゃんは凄い楽しそうに話してくれたんです



そして、最後におばあちゃんが

『けんごちゃん…またね。』

って言ったんです。



多分おばあちゃんと会うことはもうないかもしれない、
でもその『またね』って言葉が
おやすみプンプンの台詞じゃないけど
次会うときまで生きていてもいいんだよって言ってくれてるような魔法の言葉に聞こえて


気付いたら泣いてました


初めてかも、あれ？なんで俺泣いてるん？
ってなったの。

変な話しよな。ただの別れ際の言葉なだけやのに。



いつも俺は俺にしかできない仕事をしたいって言ってるけど
『俺』って存在は『誰か』がいて初めて気付ける存在やし
誰かがいるから俺は俺であることを確認できるんよね
そういう俺とかあなたとか君とか僕とか
ふわっふわしたモノの中で生きてて

たまに
俺ってなんなんやろとか
私なにしてんだろとか
こんなの僕じゃないとか
みんなも色々と思う事あるとおもうけど


そん時聞いたおばあちゃんの
『またね』
って言葉が


ふわっふわした俺っていう存在を
次会うその時まで俺でいれるように
形づけてくれたような気がしたんです



なんかそれがすごい嬉しくて自分でもびっくりするくらい泣いてました。

って今やから言えるけど
そん時はただわけもわからず泣きじゃくってた。笑


ほんで、これは後から聞いたんやけど、けんご君ておばあちゃんのお孫さんで小さい頃に亡くなってしまったそうです。

おばあちゃんを車に乗せたあと息子さんがわざわざ来て話してくれました。

さっきも言ったけどおばあちゃんが呼び止めるのは今に始まったことじゃなくて今まで何回も何回もあったらしいです

でも呼び返した人は俺が初めてで
おばあちゃんがあんなに楽しそうに話してたの久しぶりにみたよありがとうって言ってくれたんです。


そん時の俺は変に興奮気味ってか高揚してたのもあるし
なによりも泣きじゃくってた恥ずかしさがあって
何も言えなかったんですけど



お礼を言うのは俺のほうです。
本当にありがとうごさいました
おばあちゃんのおかげで
日々在る迷いとか悩みの中で
見失いそうなモノを少しだけ掴めました


どうせ俺のことだからすぐまたくだらないことでへこんで悩んで落ちて
しょーもないことで笑って騒いで忘れて
そんな繰り返しやと思うけど


それでいいんやって思えます。


おばあちゃんのおかげで少しレベルアップしたかな。笑



んー今自分で書いてても嘘みたいな話しでびっくり。笑
このタイミングでこういう出会いがあったのはなんか意味あるんやろなー

哲学っぽいってか中二っぽいってか
恥ずかしいこといっぱい言ってるけど
この感覚を忘れたくなくて書きました！



読みにくくてすまんね！



とにかくとにかく！
不思議な感覚で素晴らしい体験でした！！

感謝！！

おばあちゃんありがとー！！
またねー！！