『Q&A』


1対1での会話で
淡々と進んで行くようなのに
独特の緊迫感がずっと静かに続いているような
ちょっと怖い小説を読み終えました。

『Q&A』(幻冬舎)
恩田陸さんの小説です。

とある大型商業施設で起きた
大規模な死傷事故。

この事故はなぜ起きたのか
ずっと原因はわからず仕舞いです。

原因や詳しいことを調べるために質問する側、
事件になんらかの形で関与したり、巻き込まれたりした答える側、
その二人が会話する形式で
この小説は書かれています。

質問する側がなんらかの確証を持って相手を追い詰めて行く様子、

なにげない会話のなかに、
別の人たちの会話に繋がる部分、証拠が出てきてしまうあたり、

本当は何があったのか、
誰にも真実が見えないまま、
見えないからこそ、静かな恐怖がひたひたと背後に迫って来るような感じもしてきて、
ふっと怖くなるような作品です。

ミステリー小説なんですけれど、
ホラーのようなイメージもあります。

章ごとに
会話する人たちが変わるのですが、

全ての章を読み終えた後、

なんとなく見えてきたような、
結局振り出しに戻ったような
不思議な感覚になります。

本を閉じた時、
それぞれ、読んだ人の心の中に、
事件の真相はこうだったんじゃないか、
いや、こうだったのかも、
なんて推理が、
もやもやと一緒に、一気に押し寄せてくるような感じ。

あー
やっぱり、恩田陸さんの小説は
どの作品を読んでも
面白いですね。
これまでに読んだものも、一気に読んでしまいたくなる作品ばかりでした。

コメント

今日も、この本は、当たり―、だったようですね。

さすがに、本を選ぶのが上手なまりさんらしい
一冊ですね。。。

まるみる 2012年04月03日

こんばんはm(_ _)m


まりさんは小説好きなんですねわーい(嬉しい顔)


自分も小説大好きですほっとした顔


オススメは立花胡桃のユダって本


オススメしたいと思いますほっとした顔


なかなか面白いですわーい(嬉しい顔)るんるん


先月映画になりましたウッシッシ

隼人 2012年04月02日

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