『マリリン・モンローという生き方』

今月末に映画『マリリン七日間の恋』の公開を控え、
書店にはマリリン・モンロー関連の本がたくさん並んでいました。

私が読んだのは
以前、シャネルやサガンについて書かれた本と同じシリーズのもの。

『マリリン・モンローという生き方』(新人物往来社)

著者もシャネルやサガンの時と同じく、山口路子さんです。

36歳という若さで亡くなったマリリン・モンロー。

スターの輝く光の影に隠れていた彼女の深い苦しみを描いている本です。

山口さんが
「ただ、ひとりでも多くの人に伝えたい、届けたい。ひとりの、真摯に生きた女性の人生を。」
という気持ちでマリリンに向き合い、書かれた作品。

輝かしい成功の道を描いているはずなのに、
彼女の心はいつも揺らいでいて、
読んでいると、ぐっと強く心を掴まれるかのように、
せつなくなってしまいます。

自分に教養が欠けていると思い、世の中からの見られ方もあり、
常に劣等感を持っていたというマリリン。

彼女のすごいところは
劣等感を劣等感のままにはせず、
努力でイメージさえも塗り替えようとしていたところです。

中身を磨くことも、必死で努力を続けていたマリリン。

「なりたい自分になる」ために
ただひたむきに努力している一人の女性。

また、マリリンは、
「自分の目で世界をみる」こと、
「自分自身を見つめる」ことをとても大切にしていたと言います。


マリリンが語った言葉は
「私はこれから物事をはっきりと、ただしく見つめるわ。私の内部にある真の核心を見きわめて、それからあたらしい眼で外の世界を見つめるの。」

彼女は
世間からどう見られているのか、
そして世の中がどんな彼女を必要としているのかを
良く「知って」いた女性でした。

それと同時に、
いろいろなことを良く「見て」いたんです。

だから、
本当の自分の心からも逃げず、
世の中に期待されていることもしっかり見て、
それゆえの苦しみも、人一倍感じてしまっていた。

けれど最終的には
彼女は自分の立ち位置から
求められていることに応じようと努力を重ね続けてもいました。
それは彼女にとっては輝く道でもあり、苦しむ道でもあったんですね。

この本の冒頭には
マリリン本人が一番気に入っていたという写真が掲載されています。
それは一般的に有名な、みんなが思い出すようなマリリン・モンローの顔ではなく、
かわいくて理知的で上品な一人の女性の顔なんです。

この彼女が一番気に入っていたという写真から
どれほどの努力によってマリリン・モンローが作られていったのかが
伝わって来るかのようです。

彼女は真っすぐ過ぎて
「知ってしまって」いた。
そして
全てに対して真っすぐに「闘おう」としていた。

もしも
36歳で亡くならずに
ずっと生きていたら、
どんなスターで在り続けたのだろうかと
思ってしまいます。

でも、
山口さんが書いたように
「マリリンの人生に、あらためて思う。何年生きたかではない。どのように生きたのか、何をなそうとしていたのかが、大切なのだと。」

そうなんだなとも思います。
全てに対して24時間、毎日毎日が全力であったマリリンの
濃密な人生。

いろいろなことが
心の中を渦巻いて駆け抜けていく本でした。

映画も楽しみです。

コメント

こんばんはm(_ _)m


女性からすると


素晴らしい人かも知れませんねわーい(嬉しい顔)


いつも思う事はいい人は短命だと思います


短命であれ


人生を全うしたかも知れません


たらればは好きではないですが


人生どうなるかは


知らない方がいいかもと


いつも思っておりますウッシッシ

隼人 2012年03月02日

今日は、まりりんが、マリリンのことを書いている
のですね。(笑)

失礼しました。。。

私にとって、マリリン・モンローは、やはり謎の死を
遂げた女性として記憶されています。
何故、彼女は、死を選んでしまったのか???

まるみる 2012年03月02日

マリリン・モンローには様々なエピソードがありますが、モンロー・ウォークの考案やアーサー・ミラーを助けたエピソードが好きですね。

彼女は勇気があって、賢いばかりでなく、努力の人だったのだなと思います。

( ̄▽ ̄)

レディオヘッド 2012年03月02日

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