ストレートなかっこよさ『飛んだ旅行記』

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今年のスタートに掲げた抱負の中の１つ

良い子を辞めます

この正確な意味は
悪い子になります、じゃなくて、
なんでも真っすぐに、
ストレートに生きて行こう
というようなことです。

そんな潔い感じに憧れて

目標としている女性の一人

楠田枝里子さんのエッセイを読みました。

『飛んだ旅行記』(文藝春秋)

楠田さんが海外へ行った時の話をまとめた
短編エッセイ集なのですが、
失敗したこと、困ったことも
とにかくストレートに表現されていて
だからこそ読んでいて本当に面白いし、ぐいぐい読み進めたくなってしまいます。

楠田さんは大のチョコレート好きでも有名で
このエッセイの中でも

「チョコレートは、私の大好物である。幼い頃から大学を卒業するまで、チョコレートを食べなかった日は一日もないと言えるほど。」

と書かれています。

とにかく何でも
まっすぐ突っ込んでみて
とことんやってみて、
失敗もするけれど、それでも後ろなんて向いていない
そういうかっこ良さがあちこちににじみ出ているのですが、
チョコレートの話のところでは
チョコケーキ好きならご存知、ザツハ・トルテについて触れられています。

なんとザッハ・トルテは、ウィーンにあるザッハ・ホテルが本家本元なのだとか。
この本家のザッハ・トルテを味わいたいがゆえに、ザッハ・ホテルに滞在した楠田さんは、
1週間の滞在中、なんと毎日カフェにてこのザッハ・トルテを食べていたというのです。
チョコ好きの度合いが半端じゃありません。

そうかと思えば
ペルーではクイと言われるネズミの姿まるごとの料理もぺろり。
さすがの楠田さんも、クイが開かれた状態で皿に出てきた時には
緊張された様子でしたが…
それでも笑顔の写真付き。

エッセイの中によく出てくる言葉が
「ここで怯んでは、女が廃る。」

男が廃る、じゃなくて、女が廃る。
こう言いきって、なんでもどんどん乗り越えていってしまう様子が
肩肘張り過ぎていないのに、真っすぐで、
潔く、でもなんか笑えちゃうような楽しさもあって、すごくステキなんです。

一番最初に楠田さんの本を読んだのは
ナスカの地上絵を研究されているマリア・ライへさんについて書かれた
『ナスカ　砂の王国』という本でしたが
これもすごく面白くて、マリアの情熱はもちろん、
そこをとことん取材した楠田さんの根性とエネルギー、
溢れる情熱にひきこまれました。

今回のエッセイではまた違った点から
どんどん魅了されて
あっという間に読んでしまいましたね。

私もかっこいい女性になれるように
これからもっともっと頑張らなくちゃ。





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