そんな国際的に認められるような価値ある遺産の地だとも思わずに、
普通に家族で遊びにいく山だった。
白神山地。
1993年に世界遺産に登録された
ブナの原生林の山々が
青森県と秋田県の県境に広がります。
乃木坂で開催されていた
写真展に行ってきました。
『白神 水と緑の回廊』という写真展。
カメラマンは志水哲也さん。
生まれて初めて
写真を観て、涙が出ました。
そこには
私が小さい頃に
心をリラックスさせて、大きな深呼吸をした時に
記憶に残っていた
あの白神山地の峰が
そのまま、ありました。
ただ単純に
いいなあ
って、白神山地をみていた時の気持ちが
くっきりと切り取られて
突然目の前に突き付けられたような感覚。
白神山地の深い魅力は
とても言葉では言い尽くせないけれど
あえて言葉にしてみるならば
「ニュートラルな壮大さ」
かな。
ガツンと力強い大自然っていうものとも違うんだけれど、
ブナが1000万本も生えている山地なわけですから、
それ相当なダイナミックさも、もちろん兼ね備えている場所でもあります。
でもなんだか不思議と
中性というか中立というか、
いろんなパワーのバランスが保たれている自然空間っていう感じがするんですよね。
私が好きな場所。白神山地。
今回の写真展に飾られた作品の中には
その好きな理由だった
「ニュートラルな壮大さ」が
写真から伝わってくる作品が何枚かあって…。
白神山地の中の、私が純粋に好きだと思っていた部分が、
ずばり切り取られるようにして写真から語られていると感じた瞬間。
胸が詰まって涙が出たんです。
と同時に
私が時々秋田に帰りたいなって思うのは
こういうことだったのかな
なんて思いました。
もちろん親戚の人がいたり、
小さい頃の思い出がある場所だからっていう理由もあるけれど、
心の根っこの部分では、この
「ニュートラルな壮大さ」に触れたかったからかもしれません。
心をリセットして
壮大な温もりに包まれて
エネルギーをもらって、
そしたらまた頑張ろうっていう気持ちになれるはず。
自分にとって白神山地はそういう場所で、
いつもそこで待っていてくれるんだ、
私の心の中にはそういう場所があるんだということに
気付かせてくれた、今回の写真展。
白神の山々と
流れゆく水
私の心を支えてくれる大切な場所の1つです。
写真集『森の白神』(平凡社)、買っちゃいました。
サインもしていただきました。
志水さんありがとうございます、大切にいたします。
遅くなりましたが、お帰りなさいです。
白神山地ですか。
自分は昔、一人旅をした時に五能線の車窓から見た事がありますよ。
列車から見ても雄大な景色だから実際、中に入ったらもっと凄いんだろうなぁって思いました。