サンゴの北限

昨夜のネット上のニュースや、今朝のテレビニュースで、
サンゴの北限について取り上げられていました。

以前から様々な種類のサンゴが生息できる北限が
じりじりと北側へ移動してきているということが
問題として取り上げられていました。

去年のサンゴの勉強会の時には
サンゴの北限が千葉の館山あたりまで来ている話を聞いて
海水温の上昇が切実であることをデータから感じました。

北国出身の私のイメージでは
サンゴといえば、もっともっと温かいところにいるもの。
沖縄のような南国の雰囲気溢れる場所に行かなければ
見られないものだと、秋田にいた頃には思っていた程です。

実際に自分でダイビングをするようになって、
実はサンゴはもっと北にも存在していることも知るようになりました。

そうだとしても、
千葉県沖というのは、かなり北だよなと思わずにはいられなかったんです。

静岡県の伊豆半島、田子でもサンゴが見られることを
リーフチェックに参加して知ったり、
その後、サンゴ礁モニタリングリーダーの勉強を通して
様々なことを学んできましたが、
新しいデータが出てくれば出てくるほど
心配になる事実が浮き彫りになってきている気がします。

昨日、今日とニュースになっていたのは、
日本におけるサンゴの分布の広がりと
北限の北上について。

国立環境研究所と串本海中公園センターの発表によれば
北限が北上していく年間最大速度は、
なんと14キロ。

これでは、去年と同じポイントに潜ったのに
景色が全く違って別の場所のようだ
と感じたとしても不思議ではありません。

今回の研究では
スギノキミドリイシやクシハダミドリイシなどの4種類が
本来ならば熱帯に住んでいるはずなのに、生息域を北上させている
ということが明らかになりました。

サンゴの勉強をしている時に
モニタリング調査をする重要性を強く感じました。
今回の研究も衛星などの調査の他にも
おそらくたくさんのダイバーが、何本も潜って
実際に目で観察し記録をしていたことと思います。
以前、研究者の先生が「衛星だけではサンゴの調査が出来ない部分がある」ことを
話していらっしゃいました。
研究者とダイバーの地道な作業から得られたデータの積み重ねにより
海の変化が解析されていっているんです。

最後に…
今日はテレビニュースのインタビュー映像に突然知っている方が登場して
朝からびっくり仰天で、目がぱっちり覚めました。

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