動物の命『動物の死は、かなしい?』

読みたいものは、何かその時のアンテナみたいなものが拾ってきてくれると思い、
1冊との出会いを大切にするようにと最近は思います。

今日読んだのは元旭山動物園の飼育係・あべ弘士さんが書かれた本。
『動物の死は、かなしい?―元動物園飼育係が伝える命のはなし―』(河出書房)

北海道旭川市に生まれ、紆余曲折を経て旭山動物園飼育係に就職。
現在は絵本作家として活躍し『あらしのよるに』もあべさんの有名な作品です。

人生には無駄がないこと

夢を持つ大切さ

実現のためには準備がとても大切なこと

動物との関わり以外にも人生に大切なことや元気をもらえることが沢山詰まった1冊です。

あべさんは大学受験に2度失敗し、結局大学には行きませんでしたが
「2年間受験勉強を徹底的にやったから、「勉強のしかた」が身についていた。」
「受験勉強も無駄ではなかった。」
とあります。

無駄はないんだと信じる気持ちをもう一度持つことができて、なんだか元気が出たのです。

アザラシの赤ちゃんが栄養失調で死んでしまった話では、
「当時のぼくにとって、できることを全部やったつもりだったが、育て切れずに死なせてしまった。」
と。
いつもたくさんの動物が死ぬので、1つの死をひきずっていては仕事にならないとも語られています。

私も昔、家に来た鳥を、全部手をつくしたが死なせてしまったことがあって、
違う知識があれば…
鳥専門の病院に行っていたら…
何かもっと違うことが…
など、どうにもならない後悔に押しつぶされそうになったことがありました。
私はかなり引きずったし、今も思い出すと胸がえぐられるような辛さを感じます。

動物は自覚症状の問診のようなことができませんよね。
病院にいっても「いつごろからお腹が痛かったの?」「どんな風に痛いの?シクシク?ズキズキ?」などと質問することができません。

いつも観ている自分の家の子たちでも体調の変化を見抜くのは難しいこともあります。
動物園の飼育係りさんは本当に大変だと痛感しました。

「夢の動物園」が実現して現在の旭山動物園を作ったという話。
「夢のような、非現実的な話だとあきらめないで十分準備しておくことは重要だったんだ。」

チャンスはどこから来るかわからない。
大切なのは、夢があるなら日頃から夢に向かって準備を忘れないこと。
チャンスが来た時に掴めるように。

頑張ろう。いつも進み続けよう。
今日は元気になる本に出会えてよかったわ。
そんな気持ちです。





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