おかあさん『おかあさんとあたし。』

なんでもないような普通のことだったけれど、
忘れたくない時間。
小さい頃、お母さんと過ごしたいろんな思い出が詰まった本を読みました。

『おかあさんとあたし。』(大和書房)
k.m.p.のなかがわみどり・ムラマツエリコのお二人の本です。

『ねえ、おかあさん。』というk.m.p.のポストカードシリーズをもとに出来た本。
表紙はそのポストカードのデザインのような感じでしょうか。

この本には
私にも、あー、こんなことあった!と思い出すようなことが盛りだくさん。

「ストーブの上でお芋をやいてもらう」
今はストーブの上が熱くならないように安全になっているので、もう出来ないですよね。
私もストーブでお芋やいたもらったなあ。アルミホイルにくるんで。

「バスのボタンは自分が押す、と、人差し指を立ててかまえる…」
私も小さい頃バレエにバスで通っていたので、この思い出もあります。
バスの降りますよってお知らせするボタン。ぴんぽーん。
あれを押したくて仕方がなかったんです。
帰りのバスの中は、バレエのレッスンでくたくたで、
トウシューズで足の指の皮がべろんとむけて血が出まくりなので痛い日もあったんだけれど、家の前のバス停に近づくと少し元気になる。
ぴんぽーんを押せるチャンスが近づいて、ちょっと嬉しいから。
単純ですね。

扇風機に向かって声を出して、震えて聴こえる声を楽しんだ。
あ、それは去年の八丈島でリブリーザートレーニング中にもやってたか。
しかも超オシャレなリゾートカフェのようなダイビングサービス・コンカラーさんの扇風機で。ムーディーな店内のイメージが一瞬で崩れ去るような子供なことしてました…。

「くつのホックを留めるときの「パチン」も痛かった」
そうそう、時々オシャレをした時に合わせた黒のエナメル靴には、足の甲の所にバンドがあって、それを足の外側のところにスナップでパッチンとする。
それが結構痛かったりするんですよね。
女の子ならではの感想です。

「ねーおかーさん、ちょっとこっちきてー」
「ねー、ちゃんとみてて」
よく言いました。公園にいって遠くのベンチに座っているお母さん。
ブランコが好きでこいでいた私は、
一緒にブランコに乗らなくても、見てて欲しくて、
ちゃんとみててねーって言ってたなあ。
感想を求めるとか、何かしてほしいとかじゃなくて、ただ見てて欲しかった。ただそれだけなんです。不思議ですね。

忘れていた子供の頃の素敵な記憶を思い出させてくれる1冊でした。



コメント

日記検索を見たらせんちめんたるな
気分になってコメントしてしまいました。

この日記を読んだだけで涙腺がゆるくなったので
この本を読んだら涙腺が爆発しそうですね(笑)

年始に田舎に帰ったらまだ古い石油ストーブが現役なので
母はいつもの様に煮豆をその上でコトコト煮ていました。
中央にやかん、その横に鍋を置く。
少しずらす事でいい火加減になるんだとか…。

あ、干し芋も焼いたら甘みが増して美味しいです。

その母も歳を取り、普段は弱音を吐かないのに
最近片方の耳が聞こえずらいんだ…。
と漏らしていました。
いい年して独身で不安定な生活を送っている自分だけど
なにが親孝行になるんだろうか?と考えてしまいました。

幾つになっても母と子なんですね…。

オムhide.:*゜ 2011年01月15日

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