仙台にて。

11日土曜日。
コニタンと共に新幹線で仙台へ。

駅には朝日君と仙台のイベント会社イトオンのプロデューサーの伊勢さんが待っていてくれました。

去年12月に来た時とまるで変わらない駅の中の様子。活気にあふれ、人があふれる様子に驚くと同時にとても安心しました。

目抜き通りの国道も、車も多く、お店も明かりが灯り、お客様も入って通常どおりに営業しているようでした。

しかし、少し中に入るとライフラインが全くストップされ、津波の爪痕が深く残る町並みがあるんですと朝日君。

少しづつその爪痕が見えて来た石巻市に入り、着いたのは石巻市立湊小学校でした。避難所となっている小学校です。

私達は皆さんがお食事をされたり、イベントが催されたりする体育館で20分のお時間をいただき、歌を歌ってきました。

きっとお家も何もかもなくされ心身共に極限状態で頑張っていらっしゃるであろう方々から、『あたし達も頑張るけど、あなたも頑張って!!』と励ましのお言葉をいただきました。
『もっと聞きたかった!』『また来てね!』
歌ってきてよかったとその時ほど強く思った事はなかったかもしれません。

また体育館の中には、ボランティアでコーヒーを提供している学生グループや炊き出しの自衛隊の方々、また外国人ボランティアの方も多くいらっしゃいました。
皆さん本当に明るく元気に働いていらっしゃって、ライフラインが全てストップされたあの広い体育館の中で人と人が支え合うぬくもりを直に感じてきました。

しかし、一歩外へ出ると、朝日君が言っていたように津波による大きな被害を受けた町並みが目の前に続いていたのです。

まだまだ支援が届かず、あの日から手つかずの状態。地割れした田んぼの中に船が折り重なるように何隻も置いてあったり、車が乗り上がったままのお墓も目にしました。

何も出来ない自分と国や行政の力が及んでいない状況が本当に悔しくなりました。
しかし、そんな街中にも同じ色のベストを身につけて、お掃除をするボランティア団体を何度か見かけました。

一歩づつ一歩づつ、前へ進んでいるんです。
またそれには人の思いやりや真心が本当に不可欠なのかもしれません。


そして、2日目。
いよいよ復興支援コンサート『Dream』の開催日。
朝日君主催のイリナミュージカルアカデミーの子供達とのジョイントコンサートでした。
生徒さんの中には家も何もかもなくし、お友達を失い、大変な思いをした子供達も多くいたようです。
でもそんな事を全く感じさせない子供達の立派な立派なステージ姿。
私達は彼らからもとても大きな力をいただきました。
コニタンのオリジナル曲で『手をつないで』という楽曲があります。
コニタン作詞、コニタンと共に音楽活動をされているYukaさん作曲の素晴らしい楽曲。それを子供達と手をつないで歌いました。

手をつないで
声合わせれば
生まれる大きなハーモニー
一人の声 みんなの声
響け 明日へ

つらい思いをしても生きる力にあふれた子供達から明るい未来を感じました。


コンサート終了後、朝日君がゆりあげ地区(携帯では変換されずひらがなになってしまいごめんなさい。)という、最も被害の大きかった港町へ連れて行ってくれました。

家の土台すらなく、ほとんど更地になっていました。この場所は漁村でここには確かに家や工場や市場があったのだというのです。

もし自分の愛する故郷の町並みが何もかもなくなってしまったら…。

国や行政の力がこの地に及んで、一日も早く住んでいた方々が故郷へ戻って、元通り家族や仲間と共に生活出来る日が来るようにと心から祈るばかりです。

ものすごく悲しかったり、ものすごく感動したり…。
心がジェットコースターのように動いた二日間でした。

それを一緒に経験出来た癒しのシンガーコニタン。
ありがとう。
コニタンがいてくれて本当によかった。
また一緒に行こうね。

コーディネートしてくれた朝日君と伊勢さん。
お二人のおかげです。
本当にありがとうございました。

そしてイリナミュージカルアカデミーのみんな!
みんな本当に最高です!
素晴らしいエネルギーをありがとう。

そして今回私達の歌を聞いて下さいました皆様。
暖かい拍手をありがとうございました。
どうぞお元気で。
またお会い出来る日が来ますように。

コメント

一週間近く経ってしまいましたが、スゴく濃い2日間を過ごされたんだと感じました。入絵さんの歌は被災地の方々の心を癒やされ、勇気づけられたことでしょう。読んでて逆にこちらもがんばらなくちゃ、と思えました。

ハチ 2011年06月18日

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